亀田レポート紹介 ☆第2弾☆
カテゴリ:社内イベント
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亀田総合病院、安房地域医療センター、亀田ファミリークリニック見学レポート
平成22年6月7日 藤田 徹
亀田信介院長のプレゼンテーションは、『病院の経営は、医師と看護師を押さえることで99%は勝てる。』という言葉から始まった。
今や日本を代表する民間病院として、国内のみならず、海外からも注目が集まる亀田総合病院にあって、冒頭の亀田氏のこの言葉は非常にインパクトがあった。
医療界のマンパワー不足について、マスコミの論調では厚労省の政策ミスを上げる声が多い。しかし、亀田氏は、医師や、看護師が足りないなら自前で養成しようという発想で、2012年に看護学部看護学科と2年制の専門職大学院助産学科からなる「亀田医療大学(仮称)」の開校を目指しているという。
首都圏の富裕シルバー層をターゲットとした医療・介護事業に話が及んだ際には、更に度肝を抜かれた。おじいちゃん、おばあちゃんに鴨川まで来てもらうためには、頻繁に子供や孫の顔が見られる工夫が必要。そのために、何とフロリダからディズニーワールドを誘致する!というのである。
私は、幼少時代から、現在に至るまで千葉県民(千葉市内ですが)である。一瞬、小学校のバス旅行で行った、今は亡き『行川アイランド』のフラミンゴの群れがフラッシュバックし、『大丈夫か?』と思ったが、プレゼンを聞き、関連施設の見学を終え帰りの電車に乗る頃には、ひょっとしたら本当に実現するかも・・・という思いを抱いたのも事実である。
大学の話も、ディズニーワールドの話しも亀田氏の壮大なスケールのビジョンがあってのことで、氏が『モデル事業』という言葉を何度も使っていたことが印象深い。単なる思いつきで終わらせないために、仮説、検証のプロセスを精緻に積み上げながらプロジェクトを進行させている。メディヴァが目指す、『無人島に島を創る。』という理念に共振するものを強く感じた。
千葉県民として、やや個人的というか感傷的な感想を述べるとしたら、『羨ましい』の一言に尽きる。東京に近く、首都圏のベッドタウンとしての機能を持つ北総エリアは、本来、鴨川が位置する南総に比べいろいろな意味で有利な条件が揃っているはずである。確かに、千葉大病院、順天堂病院といった大学病院を始め、数多くの自治体病院、あるいは民間病院があるにはあるが、現実には、人口に比べ医療機関、医師数は少なく、より深刻なのは、評判の良い病院が少ないため、一部の病院に患者が集中してしまっている現状がある。
実際、千葉に住んでいると、がんの手術をするにも千葉大病院や千葉県がんセンターは予約待ちで相当待たされるため、亀田を希望する患者が北総エリアでも非常に多いと聞く。
帰りの電車の時間待ちで寄った、館山駅前の居酒屋のおやじさんは、高校生のサッカー部の息子さんが亀田ファミリークリニックで怪我の治療だけでなく、コンディショニングや怪我の予防に至るまで専門的な指導を受けていると言って絶賛していた。
漁業以外には、特に見るべき産業のない南総地域において、直接的な雇用効果は勿論のこと、社会インフラとしての亀田の存在は、今や地域のブランドを高める上でも最大の"目玉"になっているのではないか。隣接する北総エリアから見ていると特にそれが実感できる。ハード面の充実ぶりは勿論感だが、亀田氏の話しの端々に、地域や住民に対する責任感というか、温かな眼差しがあり、それが原動力になって亀田グループが日々進化しているのだと感じることができた。
さて、見学において印象に残った点を具体的に上げてみたい。
第一に、何といっても、従来の病院のイメージを根底から覆すようなKタワーの施設とサービスである。オーシャンビューでリゾートホテルのようなラグジュアリーな病室やタッチパネルでの買い物代行など、正しく患者視点での環境とサービスが整備されている。千葉市内の病院に長く入院している父が『窓からカラスしか見えない』と言って嘆いていたことを思わず思い出してしまった。病人だからこそ必要としている心の安らぎや、自分の体が思うように動かせないもどかしさなどを本当に良く理解していると感じた。
第二に、この病院が医療レベルにおいて、常にトップであり、スーパースペシャルであるという点を上げたい。見学したNICUや24時間利用可能なドクターのための研修ルームなどからも、急性期医療の理想を追求する妥協のない取り組みを見ることができた。
それにしても、400名近い各医療分野のエキスパートを集め、また長く鴨川の地に従事してもらうには、相当の苦労があるのではないか。どのようにして、優秀なドクターを集め、また、インセンティブを与えているのか、是非次回訪れる機会があれば質問してみたい。
このように、亀田総合病院は患者視点でのサービスが徹底されていると同時に、高度な医療レベルと電子カルテに象徴される最先端のオペレーションを実現しているところに大きな特色があると言える。地域とそこに住む住人を愛し、常にYES!と言えるマインドを大切にする病院経営は、医療界でキャリアをスタートして日の浅い私にとって、大変刺激的でまた勇気づけられる思いがした。
以上

