もう一つの顔シリーズ ①
カテゴリ:働くひとたちin メディヴァ
「 仕事ともう一つの顔 ~国際協力~ 」
山本 桂子
私はメディヴァでクリニック開業コンサルティングやネットを通じた広報などの仕事をしていますが、国際協力ボランティアグループ『ジャカルタ・ジャパン・ネットワーク(通称J2ネット)』のメンバーというもう一つの顔(?)を持っています。
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先週土曜日も、飯田橋の東京ボランティアセンターがNPOや福祉施設の活動のPRと物品販売を後押しするイベント「ふれあい満点市場」に出展し、フェアトレード商品と、去年12月に出来上がったばかりの「アチェ津波災害被災児の手記」の販売で一日過ごしました。
私はメディヴァに入る前、1999年から2004年までの5年間、夫の仕事の関係でインドネシアのジャカルタで暮らしていました。
当時、暴動がやっと収束したばかりの現地の人たちの暮らしはまだまだ貧しくて、住み込みのメイドも、屋台の物売りも、月収は3000円程度。
街角で赤信号で車が止まると、小学生くらいの子が赤ちゃんを抱っこし、3~4歳の子の手を引いて車の窓をたたき、物乞いをする姿がよく見られました。
休日に家族で夕食に出かけた帰り道、私達は一流ホテルのレストランでごちそうを食べてきたのに、この子達はこんな夜中まで街角に立って...。
見ていてそれはつらい光景でした。
生まれた国が違うだけで、どうしてこんなに違ってしまうのだろう...。同じ思いを持った友人達と一緒に、インドネシアの子ども達を支援するための連絡会を作りました。
ストリートチルドレンと一緒に遊ぶ会、女子孤児院で洋裁を教える会、施設の赤ちゃんを抱っこする会...自分の思いに従ってさまざまな活動を行なうボランティアグループのなかで、私は志を同じくする友人達と奨学金グループを立ち上げ、その代表として、街角に立つ子ども達が一人でも多く学校に行けるようにと、活動を始めました。
まずはインドネシアの教育制度について、JICAからインドネシアの教育省に派遣されている方に資料をいただいて勉強しました。
信頼できる現地NGOを探し出し、何度も話し合いを重ね、支援の内容を決定し、その後は子ども達に会いに学校に出かけ、その様子をレポートして新たな寄付を募ります。
ジャパンクラブの広報誌に、ボランティア活動の様子、奨学金支援先で出会った子ども達の生活など、毎月4~8ページの原稿を掲載させていただき、それを読んだ方から寄付の申し出を受ける...。
少しでも多くの寄付を集め、それが間違いなく子ども達のために使われていることを確認する日々は、難しいけれど充実したものでした。
学校へ通える喜びを素直に口にし、瞳を輝かせる子ども達の姿と、それを助ける現地NGOのスタッフの献身的な活動に支えられ、私達の奨学金は、数年で日本人社会の個人及び企業から年間100万円近くを集めて150人の子ども達を支援するところまで、活動を広げることができました。
そして帰国。今度は日本から出来る支援を模索する日々が続きました。
同じように帰国した者が集まり、ジャカルタでの活動に必要なお金を企業からの助成金の形で得るための手続きを行ったり、小学校から依頼を受けインドネシアの国際理解のための授業をしたり、チャリティーイベントを開催したり。
仕事の合間に出来ることを、今も無理のない範囲で続けています。
コンサルタントの仕事は自分の裁量でコントロールできる部分もありますので、時間をやりくりすることで、夜や休日などにボランティア活動に参加する時間を作ることができます。
会社は仕事以外の活動については、特に優遇することはないけれど、温かく見守っていてくれているように感じます。たとえば、年に数回、自宅近くでランチミーティングが行なわれる日は、自宅で出来る仕事を集中させて昼間の4時間ほどを自宅作業にすることで半日の休みで済むようなことも認めてもらっています。
J2ネットの今年の目標は、グループのNPO法人化と、2005年のスマトラ沖地震によるアチェの津波被害から5年を迎える昨年末に発行したアチェ津波被災児20名の手記「絶望は過ぎ去った」の販売です。
この本は、アメリカのNGO、Mercy Corpsのインドネシア事務所が、被災地の子ども達から作文を募集し、そのうちの20編を集めて2006年にインドネシアで発行したものです。
手記からは子ども達の体験した津波の恐ろしさ、家族を失った絶望感がひしひしと伝わってきます。
つらい体験を経て、今もトラウマと戦いながら、明日に向かって希望を持って一歩踏み出そうとする子ども達のたくましさに、読む私達の方が力づけられる気がします。
また、自爆テロ等で過激な部分だけが協調されているイスラムですが、ごく普通の、庶民の生活に根ざしたイスラム教がどのような宗教なのか文章の端々から垣間見られ、とかく誤解を受けがちなイスラムの真の姿を知ることができるという点でも、非常に興味深いと思います。
ぜひこの本を日本の皆さんにも紹介したいと、日本の絵本をインドネシア語に翻訳して施設等に寄付をする活動をしていたグループのメンバーが、手分けして半年かけて日本語に訳し、Mercy Corpsの許可を得て、同じ体裁で編集して本として印刷しました。私も全体の校正と編集を担当しました。
本のPRのために、仕事で知り合ったマスコミ関係の方に連絡を取りたいと考え、許可を得るため社長にこの本のことを話したら「自分が名刺交換した人には、自分の責任で連絡とってもらっていいよ。本が出来上がったら私にも持ってきてね!まず自分で読んで、それから周りにも宣伝するから」と購入者第一号になっていただきました。
仕事だけでなく自分の世界も大切にしよう!というメディヴァの雰囲気と、社長をはじめとするみなさんの何気ない優しさに支えられ、これからもインドネシアの子ども達のために出来ることを、楽しみながら続けていきたいと思っています。
※アチェ津波被災児20名の手記「絶望は過ぎ去った」に興味を持たれた方がおられましたら、J2ネットのホームページをご覧ください。本の入手方法等について掲載しています。
http://www.geocities.jp/j2netjapan/
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今回、コンサルティング事業部山本からの、自分が参画しているボランティアグループの活動紹介をブログに投稿させてもらえないかという話を受け、人事ブログへの掲載に至りました。
この記事を読んでわたしは、山本の活動に深い感銘を受けると同時に、メディヴァ社員の仕事以外の「もう一つの顔」紹介を是非シリーズ化したい!と思いました。
趣味とはちょっと違う、もう少し社会的な活動を、仕事以外の場所で楽しんでやっている、そんな人たちの活動を、「もう一つの顔シリーズ」ではご紹介していきます。
ぜひお楽しみに♪
採用コーディネーター 大木

