医療機関経営の日記 | コンサルタントとして日々直面する病院・クリニック経営の課題に迫ります。

第18回 「被災時に発揮したSNS Medi-waのちから」

2011.10.26

コンサルタント Medi-wa運営事務局 園田紫乃

メディヴァは社会貢献事業の一環としてSNS Medi-waを運営しています。Medi-wa』は医療に関わる"人"と"情報"のつながりを変え、 医療の"輪"を広げていくことをコンセプトとしたSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)です。医療業界での横の連携や情報交換の活性化を目指して2005年にサービスをスタートしました。従来のような運営会社主体のサイトではなく、ユーザー主導型のCGM(消費者主導メディア)であることが特徴的です。

 Medi-wa会員制のコミュニティ型のSNSサイトで、基本は既存の参加者からの招待がないと参加できないシステムになっています。また、登録時はgmailyahooメール等のフリーメールは使えないという厳しいルールで運営されています。招待制と友人一覧機能、登録時の条件強化により、実際の繋がりに基づいた信頼感を重要視しているからです。信頼感のあるつながりの場を作りだすことによって、従来までのインターネットの掲示板などと比較して、実名性が高く維持し、情報の質を高く保ちたいという思いがありました。対象ユーザーは医療業界に特化していますこのように、参加のハードルが比較的高めなので、登録者数は約2,100という現状で、決して大きなSNSでサイトではありません。運営事務局としても、「細々と運営している」、という気持ちでした。

しかし、3.11の大地震時に、小さなSNS Medi-waが大変役に立った、というご連絡をいただきました。

被災地にある大病院から突然電話があり、被災直後、連絡手段が麻痺している中で有効な連絡ツールだったのがMLSNSだった。なかでも、Medi-waは医療者からの評判が大変良かった。と言われたのです。この連絡を受け、社内は「Medi-waが役に立って本当に嬉しい!続けていて良かった!」という喜びと安堵で盛り上がりました。

Medi-waには、医師、薬剤師、看護師、PTOT地域医療連係室スタッフといった医療従事者を中心に、医療ジャーナリスト、コンサルタント、医療情報システム担当SEメーカーなど医療・介護に携わる様々な方が参加しています。コミュニティやアクセスログ、日記・ブログのインポート、掲示板などといったSNS基本機能に加え、医療ニュースなども見ることができます。医療分野から趣味に至るまで、総ミュニティ数は200を超えており、最近盛り上がり度の高いコミュニティは、医療分野では「全国連携室ネットワーク連絡会」、趣味のグルメ分野では「外食産業調査部」などです。立場の違う方々と意見交換を行うことで視野が広がり、とてもよい刺激になるとともに、インターネット上でのお付き合いをきっかけとして、その後リアルなお付き合いに広がっていくことも多いようです。

医療者というのは人の命や健康を扱う仕事ですので、連携し合う場合、信頼関係が必要です。Medi-wa内で普段から医療に関する専門的なテーマについて議論し合ったり、日常の些細な発見や喜びを共有することにより、信頼感のあるつながり作りに貢献することができているのかもしれません。

今後も医療関係者間の信頼性の高いネットワーク形成を支援すべく、Medi-waを運営していきたいと思います。Medi-waお仕事などのお役に立てるよう願っております

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