医療機関経営の日記 | コンサルタントとして日々直面する病院・クリニック経営の課題に迫ります。

新たな再生の現場へ

2010.05.11

本年度から新しい再生現場をスタートしています。新しい現場が始まるときは、いつもそうですが、期待と不安が半分半分で入っています。今回も、1ヶ月でいろいろなことがわかり、同時に慌ただしく経営改善を進めています。現段階で判明した、良かったことと厳しいことはこんな感じです。

 <良かったこと>
 ・周辺地域には住民の方、企業の方が思いの外たくさんいて、医療機関を探している。
 ・支援先は、色々と課題もあるが、近隣の競合医療機関よりは認められていることが多い。
 ・近年、外来患者数や健診の減少が見られ、これが再生の引き金となったのだが、それぞれの理由が明確であった。
 ・外来患者数減少の理由:常勤医が落ち着かず、非常勤中心となっていた。
 ・健診受診者数減少の理由:営業活動が十分でなく、新規獲得ができていなかった。

<厳しいこと>
・常勤医が安定していないため、医療レベルがまちまちになってしまっていて、薬や検査の基準も統一されていない。
・運営管理が緩くなってしまっており、タオルや傘置きが古いなど、細かい問題が多い。
・スタッフが組織化されておらず、伝達事項は伝わらず、改善ムードは低い。
・情報システムの老朽化、および紙による運用が多数残っており、同じデータを何度も打ち込むなどの非効率な点が多い。
・幹部職員に、率先して経営改善をするという意識がない。

なかなか厳しいです。
とりあえず1ヶ月の間に、中核となる医師を採用し、事務長等の運営責任者には責任を取ってもらいました。また、スタッフの意思疎通をはかるために各種会議の設定などを見直しており、同時進行で運営の基本となる就業規則、雇用契約の改善や、効果がすぐにあらわれる委託業者のコスト見直しなどに手をつけています。正直、一つ一つは難しいことではなく、むしろ当たり前のことなのですが、
我々が呼ばれるような医療機関では、当たり前のことをきちんとやることができてないということが多いです。

今後、体制を整えて、売りの再整理や施設・設備の改装、営業・プロモーションの強化などに手をつけていきたいと思います。まずは半年後に安定的な運営ができ、1年後に経営的な改善が見えてくることが目標です。

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