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代表挨拶

代表取締役 大石佳能子

メディヴァを設立したきっかけとなったのは息子の出産でした。特段大きなトラブルがあった訳ではありません。当時マッキンゼーに勤めていて、少々体調が悪くても病院などに通ったことがなかったのが、出産前後に集中的に掛かるようになり、患者として「あれ??」という小さな違和感を抱いたことから始まります。

「違和感」とは、大病院に転院する時の紹介状には「異常なし」の一行だけで、今までの検査データは二度と使われないことや、病院の待ち時間が長いことや、今から考えると「些細な違和感」でした。しかし、「些細な違和感」ですが、「当然のように」行なわれていて、何も改善の手が打たれていないことは大きな「違和感」でした。

「制度だから」、「そういうものだから」、「特に問題ないから」、ではなくて、何かが出来るのではないか?医療界外のノウハウも活用すれば、変わるのではないだろうか?まずは業界の「中の人」であるお医者さんたちにお話を伺いました。全員で40名程も伺ったと思いますが、共感して下さる方も多く、また「自分たちだけでは限界があるが、何かするなら一緒にやろう」と声を掛けてくださった方々もいます。

その言葉に勇気づけられて、マッキンゼーの中で病院コンサルティングを始めました。医療界は特殊だといいますが、企業等で使う経営手法は病院経営においても有効であることが実証できました。ただ、コンサルティングの「限界」も感じました。通常のコンサルティングであれば、経営者が提言を受けて「やろう」と思ったら、組織は実行に動きます。また、他社を模倣するのではなく、新しい取組みが「戦略」として重視されます。ところが医療界は、理事長・院長が「やろう」と言っても、振り向くと誰もやる人がいない。また新しいことは「先例がないから」と忌避されます。

医療界で本当に変革を起こしたければ、「提言したこと」を「実行に移す」まで自ら動かなくては駄目だ、ということと、パイロットサイトで実験を行ない、出来るということを「実証」しなくてはいけない、ことを痛感しました。そうであれば、そこまでやってやろう。そういう思いで、メディヴァは設立されました。インタビューをした40人の医師の中でパイロットサイトとして手を挙げて下さったのが第一号のコンサルティング案件の「用賀アーバンクリニック」です。

メディヴァは株式会社でありながら、NPO的な側面ももっています。当社に勤めている社員もいれば、社員ではなく、ネットワークの一員として一緒に仕事をする人もいます。例えば現在、何かあったらいつでもご相談出来るネットワーク医師は300名を越えました。コンサルティングの対象とする分野は、医療機関だけでなく、自治体や企業や健康保険組合へと拡大しています。最終的には医療制度やヘルスケア業界に「政策提言をする」という目標ももっています。

医療界における「革新」と新しい「価値創造」の実現を目指ために、メディヴァでは常に自ら下記を問うことにしています。

1.Are we innovative?
 (我々は革新的か?)
2.Are we creating value for our patient and clients?
 (我々は患者さんとお客様のために新しい価値を創造しているか?)
3.Do we excite the best people?
 (最も優秀な人材が集まり、楽しんでいるか?)


これからも、メディヴァとその活動をどうか宜しくお願いします。

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